2024.01.08
本日の化学分析学科1年生は分析機器を使った実験に挑戦しました。
「化学分析学科」では、多くの企業で実際に使用される分析機器を学生たちが
無理なく修得できるように1年生の段階から多種多様な分析機器を扱っていきます。
まずは、このような特徴がある「化学分析学科」についてご紹介します!
土曜と日曜開講の化学分析学科は平日の学科には通学できない社会人や大学生等を
対象とした学科です。この学科では、平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・
医薬品・化粧品等の専門分野を総合的に学ぶことができ、多種多様な分野に応用が
利く人材の育成を行っています。また、週末だけの通学ですが、卒業と同時に無試験で
国家試験を含む4つの資格(毒劇物取扱者責任者・化粧品総括製造販売責任者・
化粧品製造業責任技術者・環境管理士(2級))を取得できるため、例年化学の知識や
化学系の資格取得を目的とした方々が入学してこられます。
この学科に在籍している学生は、入学目的も様々であり、事業の継続や拡大に必要な
国家資格の取得を目的とする経営層の方、現職でのスキルアップや技術職への就職・
転職を考えている方、さらに就職活動を見据えて技術力を高めるために大学生も入学してきます。
このような多様な目的に対応するため、学年定員20名の少人数制で開講しており、
学生一人一人に合った指導を行っています。
本日は高速液体クロマトグラフという分析機器を使って実験を行いました。
この分析機器は医療や食品、化粧品など幅広い分野の企業で使われてます。
この分析機器は、液状にした試料中に「何が」「どのくらい」含まれているのかを
調べる分析機器です。このため粉末状の試料は水に溶かして溶液にしてから
測定しなければなりませんので、先ずは濃度が分かっている試薬の調製を行います。
微量な試薬を正確にはかり取ることも分析にとって必要な技術なのです。
このように分析機器で測定するためには直ぐに測定できません。
試薬調製から行いますので、試薬調製も分析技術の一つです。
また、使用する分析機器は電源をつけてから直ぐには測定できません。
それは人間が朝起きて直ぐに動けないことと同じように、機器も設定温度に
なるまで動けないのです。人間も機器もウオーミングアップが必要ですね。
機器のウオーミングアップ中に試薬調製をして効率よく時間を使うことも、
技術のうちに必要なことです。分析は、短時間で正確に実験結果を出すことが
求められますので本校の実験では、あらゆる角度から実験に必要なことを
修得していきます。
この日、2台ある高速液体クロマトグラフのうち1台の機器から溶液が
漏れ出ており正しく測定ができませんでしたので溶液が漏れ出た原因を
みんなで探ると、洗浄液を流すチューブにゴミが詰まっていたことが
液漏れの原因の可能性が考えられました。
このように機器にトラブルが生じた場合に原因をおおよそ推測することが
できるようになることはとても大事なことです。
めったに起こらない機器のトラブルにあうことはある意味貴重な経験であり、
どこで何が起きているのかを考えられる力を養うことも実務実践力につながる教育です。
このブログで本校にご興味のある方はぜひ学校説明会(オープンキャンパス)にお越しください!
学校の説明のほかに実験で使用する分析機器の紹介や簡単で楽しい実験が
体験できる時間を設けております。詳しくはコチラをご覧ください。
機器分析化学実験はまだ続きます。使用する分析機器を扱えるよう分析技術を
修得していきましょう。我々教員もサポートしていきます!
byあららん