2024.01.12
本日は、京都府立綾部高校由良川キャンパスにて「食品分析実験と講演」を
実施しましたので、その模様をお伝えします!
綾部高校由良川キャンパスでの実験会は、平成23年度から継続してお声掛け
いただいており、7年間連続で実施しておりました。
新型コロナウイルスによるパンデミックにより、実施できずにいましたが
今回は実に6年ぶりでの開催となります。
今回の実験会のテーマは、「食品分析の実際と応用」です。
出張実験会では、化学を楽しく理解いただくための楽しい実験が
中心となりますが、綾部高校由良川キャンパスの皆さんは、日常的に環境や
食品などをテーマに、様々な実習や実験を行っておられますので、いつもの
実験会よりも分析化学の神髄に少し踏み込んだ実験をお願いされました。
そこで、普段行っておられない「分析機器を用いた実験」として、
分光光度計を用いた実験を行いました。
初めに、実験の原理をご理解いただくために、ヨウ素デンプン反応による色の
グラデーションを作ってもらいました。
デンプンの量によって、ヨウ素デンプン反応の青紫色のグラデーションが現れ、
これを用いて「検量線」という考え方について、みんなで勉強しました。
上手くいけば、下の写真のようになります。
検量線の定義が分かったところで、実際の食品(鉄補強ドリンク)の分析です。
また、講演として、実際の食品分野での分析化学の役割や、どのように活用して
いるかについてもご紹介させていただきました。
食品分野に限らず、分析化学は身の回りのすべてのものに深く関わっている身近な
存在であるということを知っていただく良い機会となりました。
分光光度計を用いることで、身近な食品に含まれる物質の量を測定できる。
これはとても面白いことです。
この実験会を通して、分析化学の楽しさを見つけてもらえると嬉しいです。
綾部高校の生徒のみなさん、先生方、本日はありがとうございました。
出張実験会にご興味を持たれた方は、是非一度本校までお問い合わせください。
byナマステ