2024.01.22
本日の化学分析学科1年生の実験は身近なものを分析する応用分析化学実験でした。
学生のみなさんにお菓子を持って来てもらい、骨や歯を丈夫にするカルシウムが
お菓子の中にどのくらい含まれているのかを調べる実験に挑戦しました!
※写真撮影のため一時的に保護メガネを外しています。
グミ、マシュマロ、ラムネ、おせんべい、おつまみチーズなどたくさんの
お菓子を持って来てくれました!美味しそうですね(^^)
このままではカルシウムの量を測定できませんので、まずはお菓子をよく砕き、
カルシウム以外の成分(有機物)をガスバーナーで燃やします。
さらに電気炉で600℃で2時間加熱してしっかりと燃やします。
燃やした後は試薬を加えてカルシウムを溶かし、カルシウム以外の
不純物をろ過によって取り除きます。
このように目的成分を測定するまでの工程を前処理と言いますが、
この前処理がしっかりとできていなければ正しく測定ができませんので、
班員の協力が必要不可欠です。化学分析学科は、定員数が20名の少人数制で
高校を卒業した方から経営者に至るまで幅広い年齢層の方が学ばれています。
年齢の差を問わず少人数で実験ができる化学分析学科についてご紹介します!
本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした
土曜と日曜の週末開講の「化学分析学科」を設置しています。週末の土曜と日曜の
時間を有効活用することで、化学分析の知識・技術を修得することができます。
化学分析学科は平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品等を
総合的に学ぶことができます。
また、週末だけの通学ですが、平日の学科と同様に2年間で卒業でき、国家資格を含む
4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者・
環境管理士(2級))も無試験で卒業と同時に全員が取得することができます。
この学科に在籍する学生は入学目的も様々で、現職でのスキルアップや技術職への就職・
転職を考えている方、事業拡大を考えている経営層といった社会人の方、
就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
このため多様な目的に対応するため、学年定員20名の少数精鋭で開講しています。
カルシウムなどの金属は原子吸光光度計という分析機器で測定します。
金属を燃やすと金属元素特有の色の炎が洗われます。これを炎色反応と
言いますが、原子吸光光度計はこの反応を利用して測定します。
分析機器で測定した結果を基に計算によりカルシウム量を算出しました。
持って来てくれたお菓子の中でカルシウムが一番多く含むお菓子は
おつまみチーズであることが分かりました。意外?な結果にみなさん驚きの様子でした。
このように身近なものを使って楽しみながら実験ができる本校に興味を持たれた
方はぜひ学校説明会(オープンキャンパス)に参加してみませんか?
楽しい実験も体験できますので、ぜひお越しください!詳細につきましてはコチラをご覧ください。
今後も食べ物以外に身近なものを扱った分析実験があります。
さて、次回はどんな実験でしょうか?楽しみながら分析技術をしっかりと
身につけていきましょう。我々教員がしっかりとサポートしていきます!
byあららん