2024.02.04
本日の化学分析学科1年生の実験は「ドロマイト」を使った実験です。
ドロマイトとは、白雲石とよばれる鉱物で石灰石とマグネサイトの中間の
化学組成を持ったものでCaMg(CO3)2で表されます。このドロマイトは、
重金属を含む有害な土壌や排水処理の使用、または植物の成長に不可欠な
Mgを効率的に供給することができるため肥料としても使用します。
このドロマイト中にカルシウムとマグネシウムがどのくらい含まれているのかを
分析する実験に挑戦です。分析方法は定量分析実験で行ったキレート滴定法に
より行います。
測定を行うためには、実験に必要な試薬を調製したり、試料である
ドロマイトに塩酸や硝酸などの試薬を加えて加熱、溶解、ろ過をして
溶液にします。
このようにたくさんの試薬を使って実験を行いますので、
学生のみなさんの協力が必要不可欠です。化学分析学科は定員20名の
少人数制なのでまんべんなく実験を行えます。
それでは化学分析学科についてご紹介します!
土曜・日曜開講の「化学分析学科」に入学される学生は平日、
仕事をされている方、大学に通っている方やしばらく学業から離れた主婦の
方などが対象です。このため、年齢層も幅広く目的意識も異なるため、
環境・金属材料・医薬品・化粧品・食品・バイオなどの幅広い分野の知識と
技術を総合的に学べるカリキュラムとなっています。
また、平日学科と同様に2年間で卒業することができ、国家資格を含む4つの資格
(毒物劇物取扱責任者、化粧品製造業責任技術者、化粧品総括販売責任者、
環境管理士(2級))を卒業と同時に取得することが可能です。
また、入学してくる学生のほとんどが初めて化学を学ばれる方が多いので、
安心して学べるように、1年次は基礎から学んでいきます。
このように少人数制なので学生一人一人に指導ができることも特徴です。
キレート滴定には欠かせないpHの調整を行うため、前期の実験で
学んだpHメーターの使用方法を復習し作動確認します。
この実験は試薬調製、ろ過、滴定などこれまでに実験で行った
内容を含みますので、まさに1年間の集大成です。
恐る恐る実験器具類を扱ってきた入学当初から比べると、実験に
必要な実験器具類を自分たちで考えて積極的に準備が行えるようになりました。
このような小さなことを積み重ねていくうちに正しい手順で速やかに
実験をすすめることができるようになります。
このブログを見て本校に興味を持っていただいた方や進路に迷われている方は
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化学分析学科のみなさん、残りわずかとなった実験を楽しみながら修得していきましょう!
byあららん