2024.02.26
本校には土曜日、日曜日だけで開講している『化学分析学科』という学科があります。
この学科は高校卒業すぐに入学することも出来ますが、平日開講の学科に通学できない社会人やダブルスクールの大学生、フリーターや主婦などにも門戸を広げ、リカレント教育や資格取得の勉強をするための学科です。
入学してくる学生達の目標は様々で、本校で分析化学の知識と技術を学んで就職や転職を目指している者や、化学や化粧品に関する資格取得を目的としている学生が多い印象です。
平日開講学科と同様に2年間で卒業でき、卒業と同時に無試験で国家試験を含む4つの資格(毒劇物取扱者責任者・化粧品総括製造販売責任者・化粧品製造業責任技術者・環境管理士(2級))を取得できます。そのため近年は資格取得を目的とした方の入学が増えているよう思います。
毎週土日の2日のみの通学で、平日開講学科と同様に2年間で卒業するため、1日の授業時間数は多くなりますが、それでも他校にはない特徴の学科と言うことで、例年全国各地から学生が入学しています。京阪神地区の学生が多いですが、東京都や静岡県や徳島県から週末だけ登校し土曜日の夜は大阪で一泊して日曜日の授業が終われば地元に帰るという生活をしている学生もいます。
平日通学の学生達は1月の下旬に授業も終わり、2月初旬の卒業研究発表を終えると授業・実験のために定期的に登校することはなくなりますが、毎週土日の2日間だけ学んで2年間で卒業するためには、平日の学生よりも後まで授業実験があります。今日、2月25日が今年度の最終日となりました。1年生にとっては卒業までの折り返し地点、2年生にとっては先週卒業論文の提出を終え全授業も終了しゴールにたどり着いた日になります。
ちょうど最後の授業は私の担当する半導体分析に関する授業でした。在校中にこの分野の企業に転職し、まさに授業で習っている機器を使って仕事をしている学生がいたことも私にとっては感動した出来事でした。
最後の授業では、どれだけ伝わったか分かりませんが、学生達には心からお疲れ様とお伝えしました。(伝えたつもりです)
今年度の卒業式は3月8日の金曜日に実施します。
お仕事で出席できない学生もおり、今日が最後の顔合わせになる学生もおります。
上の方でも述べましたが、この学科は近畿圏だけでなく全国各地から化学の知識や技術修得のため、また資格取得のため社会人の方達が通学してきます。中には化学系技術職に転職できた方、卒業によって取得できる資格で事業を拡大する方、新たに事業を立ち上げる方など様々ですが、本校で学んだことを活かして新たな世界で活躍している予定です。
ゴールデンウイークやお盆休み、年末年始ぐらいしか休みのない2年間でしたが、最後の授業が終わったときの学生達の表情は非常に晴れやかでした。今となっては学校のすぐそばにある川の水を採取して実験したのも楽しい思い出です。
今日でこの校舎に足を運ぶことはなくなるかも知れませんが、本校で学んだことを活かしてこれからも頑張っていってください。また意外と卒業生同士も仕事で繋がったりしています。今回卒業する学生の中にもここ5~6年の間に卒業した学生と商売上の取引があると行っている者もいました。
これからも本校卒業生という繋がりがお仕事の上で生きてくることがあると思いますので、卒業生ネットワークも大事にしてくださいね。また遠方の学生は無理かも知れませんが、近畿圏にお住まいなら同窓会である『分友会』にはぜひ参加して交流を深めてくださいね。
by ドラいちろう