せんせのブログ

卒業生来校!分析化学の仕事を学ぶ~第61回化学実務駅伝~

2024.06.20

本日は、企業との連携授業の1つ「化学実務駅伝」を実施しました!!
この行事(授業)は、年に3回実施しており、今年度の1回目でした。
毎回1社、分析現場で活躍されている技術職の方にお越しいただき、
実際の現場ではどのような技術を使い、何を重要視して分析業務を行っているかを教えていただきます。
また、講演いただく企業様は毎回異なり、バトンリレー形式でつなげていくことから、
本校では「化学実務駅伝」と呼ぶ、就職関連行事の1つです。

学生たちにとっては、日々学んでいる化学や分析技術が社会や企業でどのように役立っているかを実感し、
化学を仕事にすることを具体的にイメージすることができる貴重な機会になっています。

今回は、テイカ株式会社より、卒業生を含めた3名の方にお越しいただきました。
研究職として活躍中のK様と(右端)、
昨年度(2024年3月)に本校を卒業し研究職として働いているM君(左から2人目)、
そして、人事部のN様(左端)です。
今年度は既に2名の2年生(中央)を採用いただいています。
下の写真は、講演後に撮影させていただきました。
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テイカ株式会社は、一言でいうと「化学メーカー」です。
この時点で、本校学生の就職先企業としては魅力的な企業様です。

扱われている製品が活用されているのは、自動車塗料、シャンプー、PC・ゲーム機、化粧品、
医療機器など、様々なものに使われ、我々の身の回りで目立たず使われています。

例えば、ほぼすべての化粧品メーカーで採用されているといっても過言ではない、
日焼け防止剤として使われる高品質な化合物であったり、
ペットボトル飲料のフィルムにインクとして使われていたり、
医療機関で使われる超音波(エコー)検査で使用する先端部分に活用されている
圧電セラミックスでは世界でもトップを走る生産量を持っておられます。

非常に高い技術力を持って、世界の化学メーカーとして存在しておられる企業で、
卒業生のM君は研究職として働きだして3カ月もたちません。
日々の仕事と新たに学ぶことで追われていることと思いますが、
その中でもしっかりと準備して、今日の講演に臨んでくれていました。
そして、本校で学んできた経験と、卒業して働きだした経験をもとに
学生たちにアドバイスをしてくれました。
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「社会人となり、給料をもらえるようになったが、
 その分、責任も問われるので、時間管理も今まで以上に意識するようになった。
 また、専門学校で学んだ分析機器の知識や取り扱った経験、
 化学の基礎知識は、今の仕事に活かされているので、
 在校生のみなさんは、今学べることをしっかりと学んでおいてほしい。
 会社ではデータを扱う日々なので、データの取り扱い方もしっかりと
 意識をおいて実験をしてほしい。
 また、2年生は卒業研究が始まると思うが、能動的に取り組み、楽しんでほしい。
 自分も卒業研究が楽しくて、研究職に就きたいと思った。
 1年生も、自ら行動することを心がけて学校生活を過ごしてほしい。」
と、熱く話してくれました。
学生たちも、年齢の近い先輩からの言葉とあって、熱心に聞き、メモを取っていました。
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講演後の質疑応答の時間では、1年生、2年生からたくさんの質問が出ていました。
在校生にとっては、本当に貴重な機会と時間になりました。
この先輩からの熱いメッセージを受けて、今後の学生生活に活かしてもらいたいです。

改めてお忙しい中、本校でご講演いただきました
テイカ株式会社のみなさまに感謝申し上げます。

By ぽてと