2024.07.17
7月14日(日)、15日(月・祝)の2日間、学生たちとともに
大阪市鶴見区にある「咲くやこの花館」に出張し、実験会を行ってきました。
「咲くやこの花館」は花博記念公園鶴見緑地内にある屋内植物園で、
日本最大規模の温室があり、多くの植物が展示されています。
1年を通して、いろいろな植物と関わるイベントが実施されていますが、
その中でも最大規模で実施されているのが、虫を食べる植物展です。
いわゆる食虫植物をテーマにした植物展で、7月9日~9月23日まで、
長期にわたって開催されています。
下の写真は、学生たちが入り口のパネルで撮った一枚です。
植物園としては、本当に大きく、見応えがあります。
学生たちも途中で館内を見学して楽しんでいました。
で、今回は「食虫植物を化学で解明!」というテーマで、
館内の一室をお借りして実験会を行ってきました。
今回の実験会は「咲くやこの花館」さんとの初のコラボレーションで、
切っ掛けは、本校の学生たちが取り組んでいる卒業研究でした。
本校では、7年以上前から兵庫県立フラワーセンターとの連携で
食虫植物のウツボカズラが出す消化液の医薬品への応用を目指して、
そもそも知られていないことの多い消化液の研究をしています。
その研究成果を発表すると共に、それならば消化液のヒミツを感じられる
実験会を行ってもらえないかという依頼を受け、実施することとなりました。
特に子供さんたちは実験の機会が減っており、化学実験をやりたいと
思っている方が多い、と館の担当者様はこれまでのイベントを通して感じておられました。
ということで、イベントは事前に館のHPで告知されました。
WEBでの事前予約制でしたが、2日間で予定した80人分はすぐに満員という状態でした。
実際、来場された方は、小学生中心で、幼稚園から中学生までおられました。
保護者も一緒に申込みされ、共に化学実験を楽しんでおられました。
実験は、自宅に帰ってもできて、自由研究のネタにも使えるものにしたいと思い、
身近なものばかりを使って準備しました。
下の写真は、納豆を使ってお絵描きをして得られたものです。
本校では定番の実験ですが、参加者のみなさんはとても楽しんでおられました。
下の写真は、実験室で別に撮影したものですが、同じようにカラフルな液体を作ったり、
時にはブクブク泡をだしたり、色が変わったり、消えたりと見た目の変化の多い実験を
みなさん楽しんでおられました。
参加者の方々からは、次のような感想をいただきました。(原文のまま)
「子供が楽しく実験してくれていて良かった」
「急に色が変わるのがすごく面白かった(本人6歳)
実験内容もとてもわかりやすく面白かったですが、
日本分析化学専門学校について知れたのもかなりよかったです。(保護者)」
「実験ができて楽しかった。」
「非常に楽しかったです。子供向けになりすぎず、かつ、分かりやすい。
本格的な雰囲気に子供の「化学」への興味が刺激されていたと思います。
とても有意義な1時間でした。参加できてよかったです。ありがとうございました。」
「うがい薬にビタミンCの粉を入れた時の変化が透明でびっくりした。
紅芋パウダーを溶かした水に重曹を入れると青色に変化して綺麗だった!
すごく楽しかったです。また実験がしたいです。」
「生徒の方も優しくとても楽しく参加できました。
見ていた親も、途中で退席しようかと思っていましたが、
楽しくて最後まで付き添っていました。
自由研究にそのまま使えそうな、レポートの書き方などがあれば、嬉しいです。」
「難しい所もあったけど、実験をするのは初めてで、とても楽しかったです。」
それぞれ実験を楽しんでいただけたようで、準備した私たちも安心しました。
学生たちも、参加者の方々との触れ合えたことや、実験が好きな子供さんたちと
出会え、一緒に実験できたことがとても楽しかったようです。
本校では、これまで中学校や高校に出向いて実験をすることは多くありましたが、
一般の方向けに実施する機会というは限られていました。
今回、このような機会をいただき、「やっぱり実験は楽しいな」
「実験の楽しさを伝えたいな」と、学生と共に感じました。
今後も、このような機会があれば実施していきます!
今回参加いただいた皆様、またこのような機会をいただいた
「咲くやこの花館」様、ありがとうございました!
By ぽてと