2024.07.27
今日は、大阪府立池田高等学校の化学部の生徒さん8名を迎え、
学校見学会と称して、環境分析に関する実験を一緒に行いました。
実験は白衣を着て行いました。引率された先生方も一緒に記念のパシャリ!
この見学会を行うようになったのは、高校の先生からの次のような連絡を
受けたことが切っ掛けでした。
「化学部では今後、高校内の水質検査などを行ってみたいと考えています。
そこで、実際に高校で行ったことのない水質検査の実験を
教えてもらえないですか?」
水質検査といえば、本校の学生たちが道頓堀川の水質調査を
20年以上も行ってきている実績と、そもそも化学の専門学校として、
水質検査の仕事に就く卒業生を多く輩出してきた実績もあるため、
力になれるのであればと実験好きな化学部のみなさんを
お迎えすることになりました。
実験では、水質の良い悪いを見る「COD」と「DO」という分析項目に
あたる実験を行いました。分析方法を紹介するだけでなく、
実際に実験器具や試薬を使って実験もしてもらいました。
高校生の普段の活動の中で扱うことの少ない器具や、見ることのことのない
実験器具もありましたが、みなさん真剣に取り組んでおられました。
器具や試薬を扱う上での注意事項というのは、一般の実験テキストに全て
細かく書かれている訳ではありません。それらを含めて、実際に高校に
戻ったときに実験ができるように、実験を教えるこちらもできる限り
丁寧にお伝えしました。
生徒さんたちは、たくさんメモをとったり、写真を撮ったりして
しっかりと記録されていました。
この経験をぜひ化学部の活動で活かしてもらいたいと思います。
また、実験中に化学部で普段取り組んでいる活動内容を聞いていると、
それならばこの実験もぜひ取り入れてみてよ!と、
本校が得意とする「化学初心者でも、化学に興味をもってもらえる、
簡単であっと驚く実験」をお伝えしました。
さらには、途中から本校の在校生の2年生が、実験会をやっていることを
聞きつけて実験室まで来てくれました。環境委員会の委員長もしており、
生徒さんにいろいろと実験のコツを伝えていました。
いずれも当初の予定にはなかったことですが、このような交流ができることも
課外活動の醍醐味であり、楽しい時間です。
約2時間半の長い時間でしたが、楽しく過ごすことができました。
最後にみなさんにアンケートで感想をお聞きしましたので原文のまま掲載します。
「学校の授業ではなかなか教えてもらえないこと(特に、共洗いの
詳しい方法など)を教えていただいて、とても興味深かった」
「実物を見ながら説明していただいたので、非常にわかりやすかった」
「水質調査を自分が実験できると思っていなかったから、1つ1つの
実験がとても新鮮でした。」
「2時間があっという間だと思うほど、色々な発見があって、とても
楽しい時間だった。川の水の分析1つをとっても、たくさんの工程が
あって、分析を仕事にしている人の偉大さを知った。」
本当にあっという間でしたが、今後もこのような交流ができればと思える時間でした。
最後に看板の前で1枚撮影しました。
大阪府立池田高校の化学部の皆さん、今後の高校生活が少しでも充実したものに
なることをお祈りしています。また会いましょう!
By ぽてと