2024.08.26
本日、本校で化学分析の技術力を証明できる唯一の国家資格である「化学分析技能士」の
1級と2級の実技試験を実施し、卒業生と在校生が2級に挑戦しました。
37期生のFさんが愛知からわざわざ受検のために本校に来てくれました。
国家資格である「技能士」とは、働く上で身に付ける、または必要とされる技能の
修得レベルを評価する国家検定制度です。
その実施分野は溶接や造園、菓子製造など多岐に渡り、130種類もありますが、
その中の1つに「化学分析」があります。
本校に入学してくる学生の多くが高校の普通科を卒業しており、
高校時代にはほとんど実験を行った経験がありませんが、
本校での2年間で基礎から応用、実践へと技術力を高めていきます。
そのような学生たちの成長と技術力の証として、化学分析の技術力を国が認めてくれる
唯一の国家資格である「化学分析技能士」の3級に2年生全員が受検し、
全員合格を目指しています。
(本年6月に行われた3級の実技試験の様子はこちらから)
また、本校は技能士の実施団体である大阪府職業能力開発協会から、
化学分析技能士の大阪での会場として指定を受けているため、
普段の実験で使用している実験室が試験会場となります。
上の写真で紹介したFさんは本校卒業後、大手塗料メーカーで分析の仕事をしています。
職場では自己啓発の一環として様々な資格への挑戦を推奨しているらしく、
同じ部署に化学分析技能士1級を持っておられる方がいて、それに触発されて、
今回、まずは2級への挑戦を決めたそうです。
そのようなFさんに試験後、感想を聞くと、
「在校生の時に慣れ親しんだ実験室で受検できたので、落ち着いて試験に臨めました。
日々、分析を行っているので、技術力を証明できる国家資格である化学分析技能士を
取得できると、自分とって自信になるなと思って受検しました。
だから、ぜひ、合格したいです。」
と話してくれました。
今回、冒頭で書いたように、在校生も2級に挑戦しました。
挑戦した医療医薬分析学科のⅠくんは高校卒業後、一旦は就職をしましたが、
高校の時に学んだ化学分析をもっと深く学んで、化学分析の仕事がしたいとの思いから、
仕事を辞めて、入学してきた学生です。
そのようなⅠくんは就職活動も早めから動き、材料科学の普及と発展を支援するために
国の主導で設立された一般財団法人の分析職に内定しています。
(内定を伝えた時の喜びの様子はこちらから)
Ⅰくんにも試験後に感想を聞きました。
Fさんも、Ⅰくんも試験、お疲れ様でした。
二人とも合格していることを心から祈っています!
by みなと