2024.10.24
10月23日は、年に一度の「化学の日」!
みなさんはご存知でしたか?
この由来は、アボガドロ定数という数値が由来です。
アボガドロ定数とは、化学の中の単位で使用される1モル(mol)の
物質中に存在する粒子の数を表しています。
約6.02×10の23乗という大きな数です。
この数値から、10月23日を日本化学会、化学工学会、新化学技術推進協会、
日本化学工業協会の4団体が2013年に、化学や化学産業の魅力や社会への貢献などを
広く知ってもらうことを目的として制定しました。
本校でも化学と名の付く日本で唯一の専門学校として、
化学を広く知ってもらうために、毎年この日に講演会を実施しています。
今回も高校の先生や関係者、そして本校学生を対象として講演会を行いました。
ご講演いただいたのは、足立 吟也(あだち ぎんや)先生です。
本校の名誉校長でも足立先生は、大阪大学の名誉教授や
日本化学会のフェローとして今も現役で活躍されています。
足立先生は、1964年から無機化学の世界で数々の功績をあげてこられました。
特に希土類(レアアース)と呼ばれる分野では、日本でも屈指の研究者です。
足立先生は数年前まで本校でも教鞭をとっておられ、本校卒業生なら、
足立先生の授業を受けたことがあるという人も多いはずです。
今日は、これまでの研究の実績を踏まえ、現在のレアアース、レアメタルの世界を
ちょっと専門的な言葉も踏まえながら、分かりやすく、面白くお話をいただきました。
レアアースにかける熱意を強く感じるご講演でした。
理事長からは最初と最初にご挨拶があり、
これまでの実績や本校への貢献いただいたことを紹介されました。
講演後には学生からの質問がいくつか出ていました。
世界的なレアアースの研究者でもある足立先生に質問ができるとあって、
講演前からいろいろと考えていたようです。
その質問にも足立先生は、丁寧に返されていたのが印象的でした。
最後は、学生代表として、1年生のMさんから花束の贈呈がありました。
Mさんも元素の世界に強く興味をもっており、この講演を楽しみにしていた学生の一人でした。
足立先生も、花束贈呈に感激されたご様子でした。
化学の日に、化学の最前線の貴重なお話を聞くことができました。
学生も足立先生から刺激を受けて、明日からの授業や実験、卒業研究に
臨んでもらいたいと思います。
足立先生、貴重なご講演ありがとうございました!
By ぽてと