2024.10.01
本校には土曜と日曜に開講している「化学分析学科」という学科があります。
この学科は高校を卒業された方は勿論、平日開講の学科に通学できない社会人や
ダブルスクールの大学生、フリーターや主婦のなどリカレント教育や資格取得の
勉強をするための学科です。
この学科に入学される方の目標は様々で、本校で分析化学の知識と技術を学んで
就職や転職を目指している方や化学の知識を深めたい方や化粧品に
関する資格取得を目的としています。
この学科は平日開講学科と同様に2年間で卒業でき、卒業と同時に
無試験で国家試験を含む4つの資格(毒劇物取扱者責任者・
化粧品総括製造販売責任者・化粧品製造業責任技術者・環境管理士(2級))を
取得できます。
本日の化学分析学科2年生は卒業研究に励んでおります。
定員20名の少人数制の化学分析学科は、少人数なので2班に分かれて
卒業研究を行っています。
2班ある内のこの班の研究テーマは、油の再利用を目的とするため、
古くなった油(酸化された)の「におい」を取り除くことを目的としています。
においを取り除くために、あるものを吸着させて取り除きますが、
本当ににおいが取り除かれているのかを「におい識別装置」
という分析機器を使って検証します。
「におい識別装置」とは、2002年にノーベル化学賞を受賞された
田中耕一さんで有名な島津製作所で開発された分析機器です。
こちらは他にも数多くの分析機器を作られている企業です。
本校には、におい識別装置だけではなく「高速液体クロマトグラフィー」など
島津製作所の分析機器がいくつかあります。
通常、におい成分などの気体を測定する場合「ガスクロマトグラフィー」という
分析機器を用いて測定します。ガスクロマトグラフィーで分析ができるものは、
においの中にどんな成分がどれだけ含まれているのかを分析しますが、
今回は私たちの嗅覚に最も近い状態でにおいの測定をすることが目的なので
におい識別装置で測定を試みます。
本校では1年次の後期から分析機器を使った実験が加わり1年次の
後期から2年次の前期まで分析機器の原理や分離技術をしっかりと
マスターした上で、2年次の後期から始まる卒業研究で応用力を試していきます。
現在、分析企業でお仕事をされている方も化学に自信がなくもっとスキルアップして学びたい!
とお考えの方はぜひ本校の学校説明会に参加してみませんか?
この学校説明会では本日ご紹介しましたにおい識別装置以外の分析機器をご紹介しています。
詳細につきましてはコチラをご覧ください。
化学分析学科のみなさん、仕事と学業の両立は大変ですが我々教員がしっかりと
サポートしていきますので一緒に頑張っていきましょ!
byあららん