2024.10.06
前期の実験では「定性分析実験」で「何が」含まれている分析手法を修得しましたが、
後期の実験では「何がどのくらい」含まれている分析手法を修得する「定量分析実験」が
スタートしました。定量分析実験では金属イオンがどのくらい含まれているのかを調べる実験ですが、
定量する方法は2つあり、滴定法による「容量分析法」と重さを直接量る「重量分析法」があります。
本校ではグループごとに実験を行います。このグループは容量分析法の
「酸化還元滴定」という方法により定量を行います。
酸化還元滴定とは、電子を含む酸化剤と還元剤の2 つの反応式から
電子を消去することで組み立てることができ、この反応式を用いて
酸化剤の濃度から還元剤の濃度を求めたり、あるいは還元剤の濃度から
酸化剤の濃度を求める操作です。
実験には試薬調製も必要不可欠です。前期の頃に比べると試薬調製も
速やかにできるようになりました!
酸化還元滴定の他に滴定法により定量を行う容量分析法には、
中和滴定やキレート滴定があります。
このように本校ではグループによる実験では、普段話をしたことがない人とも
自然と協力し合いながら実験を進めますので、分析技術だけではなく社会人に
必要な協調性や実験データを共有するためのコミュニケーション能力も身につけられる
ことができるのも本校の特徴です。
1年生のみなさん、これからもたくさん実験をこなして定量分析技術を
修得しましょうね!我々教員がしっかりとサポートしていきます!
byあららん