せんせのブログ

見極めるチカラも分析技術の一つです!~定量分析実験~

2024.10.18

前回に引き続き、1年生の定量分析実験の様子を見てみましょう!

滴定操作により間接的に目的物質がどのくらいあるのかを調べる
「容量分析実験」があります。容量分析実験の一つでもある中和滴定では、
pHの変化を指示薬の色の変化範囲がその滴定系の中和点のpH範囲にマッチ
していなければならず、溶液の色が濃色の場合は指示薬の変化が認識しにくく
なります。電位差滴定は、滴定量に対してpHや電極電位をプロットしてその
曲線を解析する方法です。

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学科の垣根を越えて班員と協力し合いながら実験をします。
実験を通してこれまで話をしたことがない人と話をすると、案外、
気が合ったり、趣味が共通であったりと社会人に必要なコミュニケーション能力を
高めることもできます。
また、実験で分からないことがあれば、先生よりも年齢の近い班員に聞きやすいですね。

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実験講師のフラン先生、肩凝っていませんか?

実験では反応を待つための待ち時間もありますので、待ち時間に年齢の近い
実験講師の先生に質問をしたり、と本校は先生と学生の距離が近く
相談しやすい環境です。
※写真撮影のため保護メガネを外してもらっております。

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実験器具類を扱うことも大事ですが、このように色の変化を見極めることも
分析技術の一つです。
本校では、初めて化学を学ばれる方でも安心して学んでいただくため
1年次はどの学科も共通のカリキュラムの実験を学び、2年次になってから
学科ごとに専門分野の実験や授業を行います。

実験は班員の協力が必要不可欠です。1年生のみなさん、これからも
班員のみなさんと協力し合いながら楽しく分析技術を修得しましょう!

byあららん